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RC1を上書きインストールした場合の表示不具合を解決する

<注意・スマートな解決方法が見つかりましたので内容を一新しております。ご了承下さい。(2015.9.21更新)>

私は古いWindows XPマシンを2台を開発環境等にあてているのですが、そのうち1台に先日KiCad 4.0.0 RC1を新規インストールしました。そしてもう一台のKiCad BZR 4022インストール済みの方にもKiCad 4.0.0 RC1を上書きインストールしたところ、その表示がおかしいのです。

上書きインストールしたほうだけ、メニューなどの文字列の一部がが日本語化されず、英語のままで表示されてしまいます。


まずは症状の確認を。
プルダウンメニューに注目してください。
新規インストールした場合はこんな感じです。

RC1を上書きインストールした場合の表示不具合を解決する_a0174077_03034980.png

どれもしっかり日本語になっています。

一方、上書きインストールした場合はこんな感じです。

RC1を上書きインストールした場合の表示不具合を解決する_a0174077_03040738.png

一部は日本語になっていますが、かなり英語のままです。

"設定" → "言語" を "日本語" にしても "標準" にしても改善しません。
設定後に再起動させても変わりません。どういう事なのでしょう?


最初はシステムの設定に問題があるのだと思い、windows のレジストリ (旧バージョン設定) を調べたり、アプリケーションデータフォルダ (新バージョン設定) を調べたりしました。そして、再インストールしか手立てがないという話を書きました。

ところが先日、twitter の中で Mac OS のビルドで言語設定フォルダの指定がおかしいという話を聞きつけ、もしや windows も?、と思い再び検討した結果、この不具合を簡単に修正できましたので改めてご報告いたします。


早速手順です。

まず、一度 KiCad を終了して下さい。

エクスプローラなどを使って、
"c:\Program Files\KiCad\share" にある "internat" フォルダを "internat-bak" などの名前に変更します。

作業後はこのような構成になっているはずです。

RC1を上書きインストールした場合の表示不具合を解決する_a0174077_04214004.png

これで KiCad を起動してみて下さい。ちゃんと表示するはずです。



つまり、KiCad 4.0.0 RC1 は "c:\Program Files\KiCad\share\internat" が存在すればそこにある言語設定を優先的に参照してしまうようです。

"share" フォルダ以下のファイルが 新バージョンでは "share\kicad" に移りました。その影響は他の箇所にも出ているのですが..。
いづれにせよ今回のこれは明らかに不必要な挙動です。(きっと次の stable では直るでしょう)

とにかくこれで旧バージョンのライブラリなどを温存して上書きできました。(できてたらいいな)

# by tri-chrome | 2015-09-19 22:37 | KiCad